アップルに3億240万ドルの支払命令

 アップルがVirnetから特許侵害で訴えられていた裁判で、アップルに3億240万ドルの支払いが命じられました。

 特許侵害が認められたのは「FaceTime」と言うアプリケーションに関連する2件の特許で、VirnetX社が2010年からアップルを相手取って起訴を起こしていました。2件の起訴を一本化した後の2月、アップルに対して6億2560万ドルの損害賠償を支払うよう命じる判決が出ましたが、8月に2件の審理は個別に行う必要があるとの裁定
が下され、判決が覆っていました。

 VirnetXは、大手の技術系企業を特許侵害で訴えて多額の賠償金を得る、「特許ゴロ」として有名な企業です。マイクロソフトもVirnetXに特許侵害で訴えられ、2億ドルの支払いを命じられています。また、VirnetXは現在、通信・ネットワーク機器の大手企業アバイヤやシスコシステムズ等を提訴している最中でもあります。

 実際に製品を作ったりサービスを提供する事は無く、特許料と特許侵害に対する賠償金で利益を得るVirnetX。同社は設立当初、VPNの構築技術で多くの特許を取得。その後、この技術が広く使われるようになると、次々大手企業を特許侵害で提訴し、同社の収入はVPN関連技術のライセンス供与によるものが大半を占めています。今回の裁判でもVirnetXは3億240万ドル、日本円で300億円以上を手に入れており、リスクを取らずに利益を最大化する、賢い戦略と言えるかも知れません。

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