11月の経常黒字、前年同月比85・5%減

 財務省は、2011年11月の国際収支の速報値を12日に発表しました。それによると、経常収支(海外との物品やサービス等の収支)の黒字は1385億円で、前年の同じ月に比べて85.5%も減少したそうです。

 アメリカで起きたサブプライム・ショック(日本ではリーマン・ショックの方が知られる)の影響で景気が急速に悪化した2009年1月に1327億円の経常赤字に転落して以来、実に2年10か月ぶりとなる低水準で、黒字幅の縮小は9か月連続だと言うことです。

 2011年は年間通して赤字になるようです。これは31年ぶりの事だとか。何しろ超円高で元々輸出が落ち込んでいた所へ、東日本大震災が発生。しかも、福島第一原子力発電所の事故によって電力不足。しかもその後、タイで大洪水が発生して日本企業の工場が水没する被害を受け、またしても輸出が滞る事態。おまけに欧米経済が低調で、輸出も中々回復しません。日本が1000兆円に迫る謝金を背負いながら、財政破綻をきたさないのは国外からの借金がないのと経常黒字のおかげといわれますが、その片方が崩れればどうなるか。このままでは、日本の方がよっぽど破綻してしまいそうです・・・。

イラク駐留アメリカ軍、解散式

 イラクの首都バグダッドで15日に行われた駐留アメリカ軍の解散式で、パネッタ国防長官は「イラクには様々な課題が残っているが、アメリカはイラク国民のそばにいる」と述べ、イラク支援の継続を改めて強調しました。

 この戦争、アメリカ合衆国を主体として、イギリス、オーストラリア、そしてポーランド(工兵部隊のみ派遣)などが加わり、「イラクの自由作戦」の作戦名で2003年3月20日に始まりました。開戦の理由は、イラクが湾岸戦争の停戦条件として受け入れた武装解除に対して、度重なる違反や隠蔽、捜査妨害等の進展義務違反があった事。

 イラク正規軍の抵抗は2003年中に終了、フセイン体制は崩壊しました。しかし、後にイラク国内の治安が悪化。テロ活動が頻発して事実上戦闘は継続、アメリカ軍兵士に多数の死傷者を出していました。

 ブッシュ大統領時代に始めた戦争。当時はまだリーマンショック以前でアメリカの経済も絶好調、ブッシュ大統領は「アメリカは過去のどんな国家よりも強い」と宣言していたほど。戦費はかかっても、まだまだアメリカに余力がありましたが、リーマンショック以降は様相が一変。オバマ大統領は様々な歳出削減策を打ち出し、イラクからの撤退もその一つ。とてもイラクが安全になったとは思えませんが、これ以上続けては戦費でアメリカが傾いてしまうので、無理矢理終わらせた感が強いです。