アップルに3億240万ドルの支払命令

 アップルがVirnetから特許侵害で訴えられていた裁判で、アップルに3億240万ドルの支払いが命じられました。

 特許侵害が認められたのは「FaceTime」と言うアプリケーションに関連する2件の特許で、VirnetX社が2010年からアップルを相手取って起訴を起こしていました。2件の起訴を一本化した後の2月、アップルに対して6億2560万ドルの損害賠償を支払うよう命じる判決が出ましたが、8月に2件の審理は個別に行う必要があるとの裁定
が下され、判決が覆っていました。

 VirnetXは、大手の技術系企業を特許侵害で訴えて多額の賠償金を得る、「特許ゴロ」として有名な企業です。マイクロソフトもVirnetXに特許侵害で訴えられ、2億ドルの支払いを命じられています。また、VirnetXは現在、通信・ネットワーク機器の大手企業アバイヤやシスコシステムズ等を提訴している最中でもあります。

 実際に製品を作ったりサービスを提供する事は無く、特許料と特許侵害に対する賠償金で利益を得るVirnetX。同社は設立当初、VPNの構築技術で多くの特許を取得。その後、この技術が広く使われるようになると、次々大手企業を特許侵害で提訴し、同社の収入はVPN関連技術のライセンス供与によるものが大半を占めています。今回の裁判でもVirnetXは3億240万ドル、日本円で300億円以上を手に入れており、リスクを取らずに利益を最大化する、賢い戦略と言えるかも知れません。

アップル、成長鈍化

 アップルは26日、2015年10~12月期決算を発表しました。それによると、売上高は758億7200万ドル、日本円で約8兆9800億円となり前年同期比1.7%増、純利益は183億6100万ドルで1.9%増だったそうです。

 売上高、純利益とも四半期ベースで過去最高を更新、増収増益ではありましたが、小幅な伸びにとどまっています。主力製品であるスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が、ほぼ横ばいの7477万台と伸び悩み金額では1%増と、成長鈍化の傾向がはっきりしています。

 特にタブレット型端末「iPad(アイパッド)」の販売台数は1612万台で、25%減と大きく落ち込んでいます。アイパッドの売り上げが前年同期比で下回るのは、四半期連続です。

 市場自体が無限に拡大していくわけではありませんから、どこかで頭打ちになるものです。スマートフォン市場もそろそろ、と言う事でしょう。後はアフリカ辺りが高度経済成長期を迎えないと、これ以上大きな成長は無いんじゃないでしょうか?。もしくは、よほど画期的なヒット商品が出ないと。

硬貨削り「エラーコイン」と出品

 ネットオークションに、偽物の「エラーコイン」を出品した男が、落札者から金をだまし取った詐欺と、貨幣損傷等取締法違反の疑いで逮捕されました。

 発表によると、逮捕されたのは兵庫県たつの市の長谷川博央容疑者(39)で、無職だそうです。

 エラーコインは、製造段階でミスによって何らかの異常が発生したまま流通した硬貨のことで、非常に希少価値が高いことからコレクターの間で人気が高く、1個で数万円の値段が付く事も珍しくありません。民放の鑑定番組でも時々登場しますので、見た事のある人も多いでしょう。

 そこに目をつけた長谷川容疑者、電動工具などを使って硬化の表面を削り、ネットオークションに「エラーコイン」と称して出品。32件が落札され、約32万円の利益を得ていました。長谷川容疑者は容疑を認めているそうです。

 栃木県警の生活環境課がネットのパトロール中に発見した、と言う事ですが、30件以上出品したのはやり過ぎでしょう。恐らく、簡単に騙せたので味を占めて大胆になっていったのでしょうが。

 そう言えばスポーツ選手や漫画家のサインを偽造してネットオークションで売りさばき、逮捕された例もありました。ネットオークションの登場で、こう言ったコレクターズアイテムが気軽に入手できるようになりましたが、その分偽物の被害も増えています。特に硬貨の加工は簡単ですし、本物かどうか、確認出来ないなら買わないのが無難です。